こんにちはタラコママです
「人生100年時代」という言葉もよく見聞きするようになりました。寿命が延びるのは素晴らしい事ですが、なるべく元気な状態で長く人生を楽しみたいものです。しかし、それを阻む一つの要因が肥満です。肥満は、高血圧、糖尿病、脂質異常症など様々な生活習慣病を引き起こすだけでなく、これらのリスクを高めるメタボリックシンドロームという状態になりやすく健康長寿を阻む要因となります。体重が増えると膝や腰に負荷がかかって激しい痛みを伴うことも。
膝の痛みでますます運動不足になったり、悪循環が生まれてしまうよ。
肥満は、バランスの取れた食生活、適度な運動、質の良い睡眠などを実践することによって予防することができます。しかし、なかなかうまく全員が痩せるというダイエットメニューは存在しません。テレビや雑誌で目にするダイエット方法を試してみても、自分の体質に合っていなければ痩せないどころか逆効果になることだってあります。
健康のベースとなる「気」「血」「水」
東洋医学では、水分など無色の液体を指す「水」（すい）と、生命エネルギーを指す「気」（き）、そして血液を指す「血」（けつ）の３要素から健康が成り立っていると考えられています。
そしてこの体のバランスのどこかが崩れていると、いわゆる太りやすい体質となって、肥満の原因になってしまいます。
そこで「水」「気」「血」という東洋医学の３つの観点から、体質を「痰湿」「気虚」「血瘀」の３つに分類し、それぞれのタイプに合うダイエット方法を考えてみたいと思います。
まずは自分がどのタイプに当てはまるかを診断し、体質ごとに合った生活習慣や食事、運動を心がけることで、今度こそダイエットを成功させましょう。
タイプ別 痩せるための生活改善
痰湿タイプ
漢方において、余計な水が多く巡りが悪い状態を「水滞」と言います。 水滞が進行して、さらに重度になったのが「痰湿」（たんしつ）です。 痰湿は、体液だけでなく体脂肪なども含む概念で、体の余分な水がドロドロとした痰（たん）や湿（しつ）になった状態のことです。
痰湿タイプの特徴
・上半身、下半身共に太っている
・水太り
・喉が渇きやすい
・頭から汗をかきやすい
・雨の日に頭痛が起きやすい、体調を崩しやすい
上記のような症状に心当たりがある方は「水滞」や「痰湿」のタイプかもしれません。
痰湿タイプに見られる食事の好み
・食べすぎる、飲みすぎる
・甘いものを好む
・脂っこいもの、味の濃いものを好む
こういった食事を好む方も、痰湿のタイプに多く見られます。
痰湿タイプがやってはいけないダイエット法
美容やダイエットのために毎日２ℓの水を飲む方法もよく耳にしますが、これは痰湿タイプの方にはお勧めできません。痰湿タイプは、水の代謝が悪い状態なので、飲み過ぎには注意が必要です。まず水の流れをスムーズにすることが先決です。
痰湿タイプにおすすめの食事・運動療法
・ウォーキング
・エクササイズやダンス
・レタス
・小豆
・ハトムギ
・とうもろこし
上記のような食材が水分代謝に効果的で、ダイエットにおすすめです。運動面では、余分に溜まった水を外に出すことができる有酸素運動が効果的です。
漢方薬剤師からのアドバイス
食べ過ぎていた食事の量を減らすと、少しは減量が期待できますが、食事制限しているのにそれ以上痩せないという場合は、水を飲みすぎているかもしれません。水の代謝が悪い状態なので、飲みすぎには注意が必要です。溜まった水を外に追い出すために、利尿作用のある食材がおすすめです。
水分代謝をサポートしてくれるハーブが入った漢方茶もおすすめです↓↓
気虚タイプ
気虚（ききょ）とは、「気」のバランスが崩れ、体内のエネルギーが不足している状態です。
「気」は主に、食べたり飲んだりしたものが胃腸から消化吸収して作られるので、胃腸が弱かったり、機能が低下したりすると「気」が不足しやすくなる原因になります。
また、「気」には体の形や内臓の位置をあるべき位置に留めておく働きがあります。そのため、もともと体力がなかったり仕事で過労が続いたりして「気」が不足している人は、締まりのない弛んだ体型や胃下垂になりやすくなります。
気虚タイプの特徴
気虚タイプの人には、主に以下のような特徴があります。
・特に顔や腹部に脂肪がつきやすい、皮膚が柔らかくぶよぶよたるみ肌、
・体力がなく運動すると息切れし疲れやすい
・寒がり
・寝汗やダラダラと汗がでる
漢方薬剤師からのアドバイス
食事量が少なく、食欲のない人が多い気虚タイプの方は、食べないダイエットはNGです。また、野菜やサラダを先に食べるダイエットも向いていません。
体を冷やさないように生もの（特に刺身）や冷たいものを避け、野菜も生野菜より温野菜にするなど、なるべく温かいものを食べることをおすすめします。
しかし気虚タイプの方は、体質的に消化の負担がかかりやすいため、食べ過ぎるとより食欲がなくなります。
お粥、うどん、脂の少ない肉（牛・鶏）など、なるべく消化に良い温かいものを選び、よく噛んで食べるようにしましょう。
また、気が不足している人は体を休めることが大事です。
あまりストレスを溜め込みすぎにように、きちんと睡眠時間を確保して質の良い睡眠を心がけましょう。
気虚タイプの方には、気を補う大棗などの生薬が入った漢方茶もおすすめです。↓↓↓
瘀血タイプ
血が滞ってスムーズに巡っていない状態を「瘀血」（おけつ）と言い、日本の女性の多くにみられます。血がよどんでいてネバネバになっている状態で、冷えや運動不足、ストレスなどで筋肉や血管が収縮すると血の巡りが悪くなリマス。肩こりや頭痛などの原因となるほか、「脾」もうまく働かなくなって、太りやすくなります。
瘀血タイプの特徴
・月経痛、子宮筋腫
・子宮出血、血尿
・便秘、腹部膨満感
・のぼせ、冷えのぼせ
・頭痛
・肩こり
・ニキビ
・アレルギー・顔色がくすんでいる
・クマやシミ、そばかすができやすい
・肌にツヤがない
・唇や歯ぐきの色が紫っぽい
女性の場合は瘀血が原因の不定愁訴が非常に多いと考えられます。「血」のトラブルを解決すれば不調が改善されることも多くあります。
瘀血タイプにおすすめの食事・運動療法
瘀血タイプの人は、炒め物やスープなど体を温める食事がおすすめです。生姜やにんにく、青魚など血の巡りをよくしてくれる食材を積極的に摂取し、体を冷やさないよう冷たいものや甘いもの、脂肪分の高いものは避けたほうが良いでしょう。
また、血行を良くするためには適度な運動も大切です。
上半身の血行には、手の上げ下げ運動やストレッチ、そして下半身の冷えが気になる場合はウォーキングがおすすめ。
生活習慣の中に軽い運動を取り入れて継続しやすくすることで、根本からの体質改善を目指しましょう。
漢方薬剤師からのアドバイス
瘀血タイプの人は、血中に脂肪が溜まってドロドロになっています。このためダイエットでは、血液をサラサラにする効果がある青魚や玉ねぎ、生姜を中心としたヘルシーな食事に変更するのがおすすめ。
ですが、瘀血の原因は食生活だけでなく、クーラーや普段の生活習慣や、ストレス、運動不足などからくる「冷え」がその大半を占めています。
このため瘀血タイプの人がダイエットに挑戦する場合は食事制限だけに頼るのではなく、温浴や運動など、血行を良くするような生活習慣を身につけることをおすすめします。
無理な食事制限で身体がますます冷えると逆効果になることも。
瘀血タイプの方には、血の巡りをよくする月桃などが入った漢方茶もおすすめです。↓↓↓
まとめ・体質チェックを受けたい方
気、血、水の3要素のバランスが整い巡っていくことが、健康、美容どちらにとっても大切です。自分の体質を知り、それに合った食習慣を取り入れることは健康維持やダイエットへの近道と言えます。無理なく健康的に痩せるためにも、まずは自分の体質を知ることからトライしてみてくださいね♪
自分で体質を見極めるのが難しい方は、漢方薬剤師のオンライン体質チェックを受けて自分にピッタリ合う漢方茶を購入することができるこちらもおすすめです。↓↓
